Hanoi Rocks日本公演最終日です。開場直後のフロアは何だか閑散としていて、客入りが不安だったんですが、開演直前にはそこそこフロアが埋まっていました。でもソールドアウトしている感じではなかったです。ライブが始まったのは定刻から約20分後。照明が落ちてもなかなかSEが流れずに、スタッフがペンライトで合図をし合っていたりと、もたついてました。ちょっと手際悪かったですね。
とはいえ、メンバーが出てくるとフロアは揺れていました。紫のスパンコールのジャケットを襟を立てながら歌うマイケルは相変わらず派手です。「ナゴヤーッ。」って何回も叫んでいました。どうしようかな?って表情で見上げて一瞬悩んだ末に、やっぱりスピーカーによじ登っていて、更にスピーカーの上に立ち上がって歌いながら、客をあおっていました。見ている方が、ひやひやしちゃいます。「Oriental Beat」では"Japanese Girls Makes Me Happy"なんて歌っていて、会場中がわっと盛り上がりました。あちこち動き回るせいかどうか分かりませんが、「A Day Late, A Dollar Short」では、またもやサックスを取りに行っている間にイントロが終わり、歌い始めるまでに微妙な2,3秒の間が空いてました。それとも、あれはあれでいいのだろうか。「People Like Me」では、手を叩きながら袖口に消えていってましたが、ジャンプしながら変な踊りしててノリノリでした…。着替えて出てきたときには、手首にサイリウムがついていて目を疑いましたが。サイリウムって縁日かアイドルのコンサートでしか見ないもんだと思ってました(笑)コステロとティンパの位置移動がいつになく多く、上手やドラムのラクのところにしょっちゅう行っていました。前方に出てファンをよく構ったりもしていたし、バックバンドのように地味だった前回の来日とは大違いです。
メンバー紹介では、マイケルがアンディのことを「一番の親友("best buddy")」と紹介していました。その後、スタッフの名前を一人一人挙げて彼等に感謝していました。でもマイケルとアンディが同時にしゃべるもんだから、何言ってるかよく分からなかったです。どっちかと言うと、スタッフにちゃんとお礼を言おうとするアンディを、マイケルが早口で邪魔している感じでした(笑)でもスタッフの名前を一人漏らしてしまったようで、後で「もう一人、感謝したいんだ。」と追加していました。マイケルが「彼はツアーマネージャーで、俺みたいなイカれた奴に付き合ってくれる偉い奴だよ!」と言っていました。
アンコール1回目では、早々に出てきたマイケルがドラム台にすとんと座りました。今回、どの公演でも「Taxi Driver」はやりましたね。マイケルに負けない勢いで飛び出してきたラクが「タクシー・ドライバーやるぞ!」と煽る。さすがマイケルの次に歌の上手い(握手会のトーク参照 笑)ボーカル。コステロも中央に出てきて、ラクと一緒のマイクでコーラスしてました。その後は「Up Around the Bend」。その前にマイケルとアンディが、ステージ上でなにやら相談してましたね。終わった後に、ラクがドラムスティックと一緒にサイン入りのドラムヘッド投げてました。いいなー、欲しかった。
2回目のアンコールでは、黒いハットを手にステージに戻ってきたマイケルが、まずハットを客席に投げ込んでました。取り合いの波が起きてました。大サービスだなあ。自分は豹柄の縁取りのついた赤いハットをかぶってました。いきなり「イチ」と言いだすマイケル、『1曲』という意味だったんだろうか(笑)「もう1曲、聴きたいか?」って話しかけてました。「In My Darkest Moment」を演奏した後に、マイケルから「また日本に帰ってくるからな!気をつけて帰れよ!」という台詞がありました。そこで終わりかと思いきや、マイケルがニヤニヤしながら「もう1曲だけやろうか!」と叫ぶ。ストゥージズのカバー、「I Feel All Right」です。前回の来日公演では、ボロッボロの演奏でしたが、今回はちゃんと練習していたみたいです。ギターもベースもちゃんと音がついていってました。最前列の客とハイタッチしまくっていたマイケル、最後には着ていたシャツまで脱いで、ステージから去っていきました。シャツに殺到した客が起こしたあの雪崩は、きっと見ていないのね…。すごかったんですけど。

ロッカー情報:
ドリンクカウンター近くにあります。数は多く、サイズも大きいので、多少荷物が多くても2人分は余裕だと思います。